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『荒野より』(こうやより)は、三島由紀夫の短編小説。41歳の三島が実際に遭遇した小事件を題材にした作品で、三島としては珍しい私小説的な心境小説である〔青海健「異界からの呼び声――三島由紀夫晩年の心境小説」(愛知女子短期大学 国語国文 1997年3月に掲載)。()。〕〔山内洋「荒野より【研究】」()〕。ある日の早朝、突然2階の窓ガラスを割って闖入して来た熱狂的ファンの青年と対峙した〈私〉が、小説家としての自分が読者に及ぼす影響と、〈あいつ〉がやって来た〈私〉の心の内的観念世界の孤独を対比的に綴っている〔佐渡谷重信「荒野より」()〕〔。 『荒野より』は、三島が死と行動の世界に歩みつつあった晩年初期の時期に書いていた身辺雑記風の心情告白として研究されることが多く、自死に至る三島の心情の過程を見る上で、最晩年に書かれた双生児的な随筆『独楽』としばしば並列され論じられる作品でもある〔〔〔清水昶「日常の中の荒野――『真夏の死』、『孔雀』、『荒野より』、『独楽』」()〕。 == 発表経過 == 1966年(昭和41年)、文芸雑誌『群像』10月号に掲載され、1967年(昭和42年)3月6日に中央公論社より作品集『荒野より』として単行本刊行された〔田中美代子「解題――荒野より」()〕〔井上隆史編「作品目録――昭和41年」()〕〔山中剛史編「著書目録」()〕。文庫版は中公文庫より1975年(昭和50年)1月10日に刊行された(現在は絶版となっている)〔。 翻訳版は、Estrellita Wasserman訳によりフランス語で(仏題:Du fond des solitudes)行われている〔久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」()〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「荒野より (小説)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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